社会人生活ももうすぐ三年目。
少しは慣れてきた気がするけど、まだまだ至らない点も目につきます。
平日は遅くまで働き休日は泥のように眠る。
働き方改革だなんだ叫ばれてるけど、仕事は終わらないしそんなすぐには帰れない日も続きます。
たまに振り返ると学生時代は自由だったと思います。
あの頃の不自由は今思うと自由だった。
社会人になって僕たちは多少のお金も手に入るようになりました。
移動範囲も広がった。自分の意志で出来ることも増えた。
なのに何故か感じる「退屈さ」
どうしてなんだろう?
…思い悩むのも飽きていたころ、友人の「いわもとか」から連絡が来ました。
<今回の登場人物>
・今回のライター
・社会人2年目のぐーたらインドア人間
・楽して面白いことがしたい
・今回の主人公
・社会2年目のテキトー人間
・モリワキとは大学の腐れ縁
というわけで、僕たちは早朝のマクドナルドに集まった。
ハッシュドポテトのうまさたるや
「社会人になって退屈になった」
「たしかに。仕事以外にやりたいことが見つけづらくなった」
「なんか、やりたいことを探したいね」
「やりたいことリストでも作る?」
今や色んなメディアや映画でも取り上げられている「やりたいことリスト」
やりたいことを100個書いて、それを叶える人生を送ろうなんて素晴らしい話が描かれてる。
…なんてよく言われるけど、実際に書き上げる人はなかなかいない気がする。
「せっかくだからどこか出かけながらやろうか」
「1日旅に出かけながら100個書き上げよう」
「どこにしようか…」
「なんかこう、久しぶりに暴れまわる感じがいね」
「暴れまわる…動き回る…走り回る」
「暴動…暴走…」
房総
というわけで僕たちは千葉県は房総半島へ向かうことにした。
調べてみると房総半島には「養老渓谷」という場所があり、滝が見れるようです。
というわけで今回は養老渓谷を目指します。
やりたいことリストの下ごしらえ
やりたいことリストの作り方は色々ありますが、今回は1枚につき1つのやりたいことを書く方式を採用しました。
準備するもの:紙とペン・出来ればハサミ・クリアファイル
ステップ①:紙(A4)を8つ折り(3回折りたたむ)して切る。
そして今回は旅に出ながらリストを書くということで、旅を快適にするためのひと工夫を。
ステップ②:クリアファイルを紙のサイズより少し大きめに切りポケットを作る。
紙のサイズに合わせてファイルを切っていく。(写真は2枚目の作成時)
こうすることでポケットにファイルを入れて収納することができました!
100枚入れても大丈夫。
さあ、準備が整ったところで暴走しにいきましょう。
旅の始まり。(品川⇒五井駅)
マクドナルドを出発した僕たちは早速房総半島へ。
品川駅から横須賀線で五井駅へ向かいます。
7:55の君津行きで五井駅を目指す
電車の中で早速リストを書き込んでいきます。
「普段はスマホを触ってる車内でリストを作ると頭が新鮮な気持ちになる」
「千葉を超えてからさらに人が増える。どこに行くんだ?」
約1時間、こんなことを思いながら電車に揺られました。
この時間だけで20~30ほどのリストを作ることが出来ました。
幸先のいいスタートです。
味のある小湊鉄道(@五井)
五井駅で下りた僕たちは小湊鉄道へ乗り換えを。
小湊鉄道は房総半島を横断する形で五井駅から上総中野までを結んでいます。
見た目はローカルな鉄道ですが、五井駅で乗り換える人はたくさんいました。
自動改札機はないので、駅のお姉さんからチケットを買って乗り込みます。
【1日フリー乗車券】大人:1,840円 子供:920円
⇒端から端まで乗り降りし放題
【五井ー養老渓谷 往復割引乗車券】 大人:1,840円 子供:920円
⇒途中下車はできないけど2日間有効
(公式HP) https://www.kominato.co.jp/train/guide/deal/index.html
そして改札前の物販所でラスクを買い込みホームへ。
五井駅で小湊鉄道に乗り込むいわもとか
「いい景色。これは発想が広がりそう」
のどかな車窓からの景色を眺めながらラスクを食べながらリストを書いていきます。
車両をモチーフにした箱。かわいい。
うまい!!!(たしか380円)
そして到着した「養老渓谷」
東京とは違った自然豊かな環境で、テンションが上がるいわもとか。
早くも養老渓谷の力をさずかるいわもとか
五井駅のお姉さん(おばさん)がオススメしてくれた「粟又の滝」を目指してバスに乗り込みます。
バスは1時間に一本ぐらいなので逃すことなく乗り込みましょう。
養老渓谷から粟又の滝まではバスで400円。
なんとこのバス、どこでも下りれるしどこでも拾ってくれるようです。
(ローカル線の常識??)
バスの乗客は数人。
数分後には僕ら以外は無人になってしまいました。
そして「粟又の滝」停留所にたどり着き、降車。
もらった観光マップを元に歩き出す二人…
しかし一向に目標が見えてこない。
……早々に観光マップを放棄してGoogleマップを開きます。
「位置情報、最強」
滝との出会い
文明の利器を活用してついにたどり着いた粟又の滝。
粟又の滝。少しなだらかな滝ですね。
「これは最高」
「 千葉まで来た甲斐があった 」
早くも感動が止まらない二人。
少し遠めに滝を眺めながら、開放的な気持ちでリスト作成に臨みます。
滝を見ながらやりたいことを考える。
遊歩道でのんびりと考える。
「 滝を見ながらだとアイデアがドバドバ出てくる 」
イワモトの発想はどんどん広がる。
「世界平和」「人を笑顔に」「貧困をなくす」
止まらない世界への愛。
「 あいつは環境に左右される軟弱ものだ 」
「皆が幸せに」「川を綺麗にする」「最高の人生を送る」
…そうです。私は環境に左右されている軟弱ものです。
滝から続く遊歩道も充実しています。
奥に進めば進むほど喧騒が消え、水と木々の音がしみわたります。
癒されること間違いなし。
中にはこんな一面も。
倒れた標識。自然の恐怖を痛感
去年の台風の影響がまだまだ残っているんだなと実感。
30分ほど、遊歩道を散歩し、現世へ戻りました。
「 最高の時間だった。やりたいことリストがなくても、とても癒された」
しかしここであることに気付きました。
バスの時間が過ぎている。(13時45分)
そう、このエリア。バスが1~2時間に一本しか出ていないのです。
13時半頃にバスが出てしまい、次のバスは15時半頃。
「 自然は時間感覚を狂わせる 」
苦し紛れの言い訳を吐きながら、諦めて最寄り駅(徒歩1.5時間)の道を目指しだします。
結構歩いた時点でのマップ。絶望
しかしこの時点ですでに2時間程滝で遊び遊歩道を歩いたモリワキといわもとか。
体力は底を尽き、駅まで歩ける気がしません。
脚が棒になる直前、かろうじて見つけた謎の施設「観光センター」
ようやく見つけたオアシス?
意気揚々と駆け込むいわもとか
軽食でも食べられないかと思い中に入ったが、どうやら既に営業終了。
物販しか営業していませんでした。
(15時ぐらいまでならカレーや丼などがあるようです)
力を出るものを求め僕たちが買ったのがこちら。
パワーの源
横のベンチで食べていると、なんと店員のおじさんが声をかけてくれました。
「 旅してるの?どっから来たの? 」
「粟又の滝を見て、養老渓谷まで歩こうとしてまして」
「 結構遠いね。これから車出すから上野中野までなら乗せていってあげるよ」
「 …!」
ちょうど僕たちを最後の客として、店を閉めるタイミングだったようでした。
体力の限界を迎えている僕たち。
申し訳ないと思いつつおじさんのご厚意に甘えることにしました。
「 3月後半から4月ぐらいは桜と菜の花が咲いてとっても綺麗だよ 」
「 この時期は観光客は少ないですか? 」
「 今年は少ないね~。コロナの影響で7割ぐらい減ってるよ 」
「コロナの影響は大きいんですね… 」
みなさんぜひコロナが落ち着いたらいっぱい外に出ましょう。
落ち込んだ経済はみんなが遊べば回復するのです。
そんな会話をしながら上総中野駅まで送っていただきました。
本当にありがとうございました!
電車待ちにスナックへ。
15時頃に駅に着きましたが、次の電車は16時半に出発のようでした。
らっきょだけではお腹を満たしきれなかったので近くの飲食店を探します。
「 リストを書くよりメシが先だ 」
Googleで検索して見ると下記の3店が出てきました。
「なかじまや食堂」
「カフェCoCoRo」
「みはらしや」
どうやらこのエリアには3店舗の軽食屋があるようです。
しかし駅前の「なかじまや食堂」もその少し奥の「カフェココ」もなんと閉まっていました。
(カフェココは15時までの営業でした。優しい店員さんが対応してくれました)
2店舗とも閉まっているのでもう無理だろうと思い、半ば諦めムードの中3店舗目へ。
店の前に着きましたが、どうやら家を改造してお店として使っているようです。
民家?御食事?カフェ?
車は止まっていますが入り口を塞ぐように並んでいるので、本当に開いてるのか不安でした。
勇気を出してインターホンを鳴らすとしばらくして一人の女性の方が出てきてくれました。
「開いてるんだから勝手に入って大丈夫よ 」
どうやら営業してたようです。
皆さんもお尋ねの際はぜひビビらずドアを開けてください。
元々スナックだった店内はその面影を残しながらも、木目調の落ち着いた雰囲気の店内でした。
どうやら元SMAPの中居さんがロケで訪れたようでその時の様子についても色々と話してくれました
(1年ぐらいはファンがたくさん来たよう。影響力がすごい…!)
ランチの提供は終わっていたようなので飲み物を注文。
暖かな日が差す中で、とても緩やかな時間が流れていました。
落ち着いた店内でゆったりした気分になれます。
そしてママと話したりしながら残り少なくなったリストを埋めていきます。
とても気さくに色んな話をしてもらい楽しい時間でした。
そして帰りにはママのご好意でお土産ももらい駅に戻りました。
ママさん、本当にありがとうございます!
「旅の醍醐味って景色に触れるだけじゃなくて、やっぱり人との交流だよね 」
「最後に思い出に残るのは出会った人たちだね 」
心の暖かい人たちとの出会いを体験し、少し成長した2人でした。
(思ったよりハートウォーミングな展開になってしまいました)
ラストスパートの小湊鉄道
帰りもこの趣深い電車に乗り込み帰路を目指します。
夕方の時間帯は朝よりも撮り鉄の方が多かった印象。
そして夕暮れで暗くなる景色を眺めながら最後のリストを埋めていきます。
自分がしたいこと、望むもの、なりたい像、理想の世界……
気持ちを巡らしながらスパートを駆けていきます。
心地よい揺れに身を任せて。
追い込みと睡眠を繰り返し五井駅に帰ってきました。
結局朝マックから主食を食べてなかったので、ラーメン屋に駆け込みました。
天馬ラーメン
手作り餃子が特徴らしきこちらの「天馬ラーメン」
ラーメンのボリュームが多く、腹を空かせた若者にピッタリです。
野菜もたっぷりで非常に美味しかったです。
「チャーハン作ってるのかと思うぐらい炒めててました。絶品ラーメンです」
1日歩き回り、滝を見て素晴らしい出会いを経験し…
こうして僕たちの旅は終わりました。
僕たちが書き上げたもの。
さて、本題(だったはず)の「やりたいことリスト100」
遠回りもした気がしますが、今回の旅を通して二人ともしっかりと書き上げることが出来ました。
200枚のやりたいこと達
せっかくなのでお互いの100を交換して見せてもらうことに。
「良いこと書いてんじゃん」
「うほっ、いいね~」
読み進めると、お互いに近い方向性が見えてきたことが。
特に二人が面白いと感じたもの。これが方向性?
その中でも一番共感できたメモがありました。
「 これが僕たちの一番やりたいことなのかな? 」
「今回の旅は退屈じゃなかった。こんな経験をみんなが出来ればもっと楽しくなるんじゃない? 」
「メディアを運営する」「世界で一番面白いコンテンツを作る」「そのときどきを楽しんでいたい」
そして「退屈な日常から抜け出す」「世の中から退屈をなくしたい」
僕たちが出した結論
世の中から「退屈をなくす」ためのメディアを作る
というわけで、
「somero.life」はじまります。
これから皆さんの退屈をなくし、新しいワクワクする毎日を送るヒントとなるようなメディアを目指して活動していきます。
どうぞお楽しみに!
(おまけ)
今回僕たちは「やりたいことリスト」を作って自分(自分たち)がやりたいことを見つけてました。
皆さんもぜひやりたいことリスト作ってみてください!
本編で作ったように紙を切るのもいいですし、1枚の紙にまとめるのも良し!
ぜひ取り組んでみてください!
1枚の紙にまとめるときに便利なように、ファイルを用意しましたのでよかったら活用してください!
https://drive.google.com/file/d/1tvlfjJQbp1GWclOix6Rr9borxn2G9nuB/view?usp=sharing
僕たちが書いた内容はこれから色んな記事で紹介していきますのでお楽しみに!
それではこれから「somero.life」をどうぞよろしくお願いします。
(ライター:モリワキ)
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